2008年5月23日金曜日

金融資本主義と勤労資本主義

 
 勤労に因らざる所得を不労所得と言いますが、世界経済を握っているのは、金に金を生ませる「金融資本主義者」です。

日本人は過去、日本人の教養の源泉を勤労倫理思想に得ていましたので、他人が困れば儲かる式の勤労以外の所得には嫌悪感を持って居ました。

しかし今日の世界の経済戦争は、先物取引と言う実体経済から逸脱した【非正当競争】が支配しており、「勤労資本主義」は、自由・平等・人権などの一見平和的美名をまとった金融資本主義者たちに敗れつつあります。

人間生活に必要な石油や食料は、本来商取引には適さない、金銭では支配できない神棚的的神聖さと不可侵的理念とで防護されるべき必需品です。

私はここに到って始めて日本にも、テロ是認論が生まれ出る背景が備わってきた事を実感しています。

このような困難が到来すると、誰もが思うのは国粋的な国民生活擁護の必要性です。
金儲けの為に世界の人間の必需品を買いあさる者たちに対して、金で他人の権利を奪うのも、銃弾で他人の権利を奪うのも全く同じである事を痛感します。

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